新道4遺跡
木古内川下流の右岸に分布するこの遺跡は、旧石器時代と縄文時代が複合した遺跡で、標高15メートル〜30メートルの緩斜段丘、沖積地に面しています。旧石器時代は、約1万4千年前に営まれた、細石刃文化の石器集中域が発見され、細石刃核の生産、製作に関わる石器の製作跡であることがわかりました。石刃と石核の接合資料が豊富に出土しています。
縄文時代は、その初め頃から終わりまでの約1万年間、縄文期のほぼ全期間にわたり、人々が営為をこの地で繰り返してきたことがわかりました。縄文各時期における多数の竪穴住居や遺物、土器捨て場、巨大な柱穴群や火災に見舞われた住居など、それぞれに特徴があります。
特徴的な遺物として、赤漆塗りの漆器や石斧の柄、丸木の半割材などの木質遺物をはじめ、サメの歯、シカ、イノシシの骨やクジラ骨の加工品、足形付きの土版や鐸形の土製品、翡翠(ひすい)製の玉、土偶、石刀などが出土しています。
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