教育みらいフォーラム2024inきこないの開催報告について
令和6年11月16日(土)木古内町中央公民館で「教育みらいフォーラム2024 in きこない」が開催されました。
人口減少や少子化、AIやテクノロジーの進化による急速な社会変化に対応するため、町の学校教育の現状を見つめ直し、未来を担う人材を育成するために必要な教育のあり方を考える場を提供しました。
■各部総評
第1部では、文部科学省初等中等教育局の加賀俊策氏による基調講演が行われ、少子高齢化や生成AIをはじめとする技術革新が教育に与える影響について詳しく解説されました。
また、不登校児童生徒や外国人児童生徒の増加など、現場で直面する課題についても触れ、質疑応答では参加者から多くの活発な意見が寄せられました。その後のトークセッションでは、加賀俊策氏と木古内町PTA連合会会長の吉川衆司氏が登壇し、地域と学校の連携やこれからの教育の方向性について分かりやすく意見を交わしました。
第2部では、文部科学省 総合教育政策局の吉田慶太氏が、インターネットやSNSの普及に伴う青少年を巡る課題をテーマに、SNSがもたらす利便性の裏に潜むリスクや安全教育の重要性について講演が行われました。学校や家庭で実践できる具体的な対策も提案され、安全で安心な教育環境のために何ができるのかを参加者全員で考える機会となりました。
第3部では、札幌国際大学准教授の安井先生に、AI時代に求められるICT活用の重要性をテーマに、情報を正しく活用する能力の育成や、人口減少時代における「自立した学習者」を育てる教育の必要性についての講演が行われました。特に、AIを活用した新しい学びの形や教室環境を魅力的に変える具体的なアイデアが共有され、参加者から多くの共感を得ました。
第4部では、株式会社インフォハント代表取締役の安藤様より、情報とメディアリテラシーをテーマとした双方向型ワークショップが実施されました。具体例を交えた解説や、リアルタイムで意見を共有するツール「メンチメーター」を活用したディスカッションで盛り上がりました。参加者同士で学びを深め合い、最後には得られた気づきや今後のアクションについて共有されるなど、充実した学びの場となりました。
本フォーラムを通じて、多様な立場から教育の未来について意見を交わし、地域社会と連携した取り組みの必要性を再確認する貴重な機会となりました。
■フォーラムの様子
お問い合わせ
生涯学習課 学校教育グループ
電話:01392-2-2224